精神科ショートケアってなに？

当院には、精神科ショートケア「房っこ」があります。

精神科ショートケアとは、精神疾患を有する方のための通院治療のひとつです。
同じ悩みや目的を持っている仲間やスタッフとの交流、プログラムという集団活動への参加を通じて、ご本人の希望する生活への実現を目指しながら通所するリハビリテーションの場です。

当院 精神科ショートケア「房っこ」とはどんなところ？

当院のショートケアは、“ふさのくにメンタルクリニックに集う仲間たち”という想いから「房っこ」という愛称をつけました。
＜依存症ショートケア＞と＜一般ショートケア＞の2種類のショートケアを、どちらも参加者20名程度の小規模で行っています。

場所はどこでやっているの？（実施場所）

どんな方が利用できるの？（利用対象者）

• 精神疾患の診断を受け、通院治療中の方
• 主治医からショートケアへの利用が可能または必要があると判断された方
• ショートケア利用について同意のある方
• 身体面が自立している方（当院への通所が可能、階段昇降ができる、排泄動作が自立している）

※依存症ショートケアへのご利用に限っては、各依存症の方に限定しています。
※未成年者のご利用は、保護者の同意が必要となります。

どのような目的で利用しているの？（利用目的）

ショートケア利用には、主に以下の目的があります。

• 生活リズムを整える
• 体力をつける
• 活動意欲を高める
• 日中の居場所や相談の場が出来る
• 自分の理解者や相談者を見つけ、孤独や不安を減らす
• 対人スキル、コミュニケーション力を向上させる
• 症状の自己対処法を身につけ、症状の再発や再入院を防ぐ
• 生活の安定や社会復帰、就労への自信を回復する
• 自分にとっての目標や社会復帰を見つける など

どんなことをやっているの？

主に＜依存症ショートケア＞と＜一般ショートケア＞を行っています。

依存症ショートケアとは？（概要）

アルコール依存症、ギャンブル依存症、ゲーム・ネット依存症、物質使用障害、それぞれ特化した依存症プログラムです。
テキストを用いて病気に関する基本知識や生活リズムの整え方を身につける他、講義を通して回復へのプロセス、自己対処法などの学習を行います。また、同じ疾患をもった仲間と語り合うなどの交流にて、回復への勇気と力をつけることを目指します。

※詳しくは、月間プログラム予定表をご参照ください。

アルコール依存症

その他の依存症

一般ショートケアとは？（概要）

疾患や年齢・性別など関係なく利用可能な一般的なショートケアです。
主に、生活リズムを整える・体力をつける・意欲を高める・日中の居場所としてなど、生活を安定させたい方のご利用におススメです。
創作活動や運動など、曜日ごとにプログラムを行っています。ご本人の希望や目的に沿って多様な利用が可能です。

※詳しくは、月間プログラム予定表をご参照ください。

いつ行っているの？（週間予定）

依存症ショートケアと一般ショートケアを週間スケジュール（下表参照）に沿って行っており、午前と午後、1日それぞれ3時間ずつプログラムを行っています。
※詳しくは、月間プログラム予定表をご参照ください。

※注意事項：診察日との同日のご利用は原則できません。
同日に午前・午後の両方ショートケアのご利用は原則できません。

1日どのようなスケジュールなの？（1日の流れ）

どんなスタッフがいるの？（スタッフ紹介）

医師、作業療法士、精神保健福祉士、公認心理士、看護師といった専門スタッフがサポートしています。
そのため症状や生活などで困ったときに相談できることもショートケア利用のメリットとなります。

利用費用はどのくらいかかるの？（費用）

ショートケアは外来治療のひとつなので、各種保険の適用範囲になります。
健康保険が適応されると自己負担分が3割、さらに自立支援医療制度も利用すると自己負担分が1割になります。

※詳しくは、当院スタッフへお問い合わせください。

利用するにはどうしたら良いの？（利用までの流れ）

その他 ショートケア利用に関するご案内（留意事項など）

• 開所時間以外の時間帯は、ショートケア専用スペースはご利用できません。
• 午前、午後でプログラム入れ替え制のため、クリニックからの昼食の提供はありません。
• 他院通院中で当院ショートケアへの利用をご希望の方へ。紹介状をご持参いただき、当院担当医の診察を一度受けていただく必要があります。
  また他院のショーケア/デイケアと併用した利用はできません。
  詳しくは当院スタッフへお問い合わせください。
• 利用期限は特に設けていませんが、状況や理由によっては相談の上で、利用の中止や終了となる場合もあります。ご了承ください。
  （例：主治医から指示がある場合、目標が達成された場合、長期入院となった場合、利用のきまりが守られなかった場合）
• 診察日との同日のショートケア利用は原則できません。また、同日に午前・午後の両方ショートケアのご利用は原則できません。