
薬物依存症
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薬物依存症
薬物依存症とは、薬物を繰り返し使用することで、使用量や頻度をコントロールすることが難しくなり、最終的には経済的、社会的、健康面で深刻な影響を受けても、薬物をやめられない状態です。薬物には、違法なものから合法的なものまでさまざまな種類があり、依存性を引き起こすことがあります。ここでは、よく見られる薬物とその効果を紹介します。
日本で最も乱用されている違法薬物で、強い興奮作用があります。性的な快感を高めたり、集中力を増したり、体重を減らしたりする目的で使用されます。使用後は感覚が鋭敏になり、数日間眠らずにいられることもありますが、薬が切れると脱力感や不快感が強くなり、幻聴や幻視、被害妄想などの症状が現れることもあります。
大麻草から作られる薬物で、特に若い世代に使用されることが多いです。音楽や芸術などの活動で使用されることもあり、多幸感や食欲増進、リラックス効果をもたらします。しかし、覚醒剤と同様に依存性が強く、離脱症状も起こります。
これらは違法薬物ではありませんが、過剰に服用することで依存症を引き起こすことがあります。初めは適切な量で使用していても、繰り返し服用することで耐性がつき、より多くの量が必要になります。過剰服薬をして現実逃避や自殺を考えることもあり、アルコールと併用することで、アルコール依存症と合併する場合もあります。
市販薬でも、覚醒剤や大麻に似た効果を得ることができるものがあります。これらは手に入りやすく、特に若年層で使用されることが多いです。依存しやすく、薬がないと無気力や抑うつに陥るため、常に購入し続けることが多いです。経済的負担が大きくなり、万引きなどの手段に頼ることもあります。
強い中毒性を持つ麻薬で、日本では比較的少ないですが、興奮作用が強く、依存しやすいです。覚醒剤と同様に、疲れや眠気を感じずに高揚感や活動力を保ちますが、身体への負担も大きく、依存症のリスクが高いです。
薬物依存症は、WHOが定めたICD-10診断基準に基づいて診断されます。薬物とは、覚醒剤、大麻、コカイン、シンナー、合成麻薬、さらには処方薬や市販薬も含まれます。以下の基準に当てはまる症状が、過去1年の間に3つ以上見られる場合、薬物依存症と診断されます。
これらの症状のいずれかが複数回現れた場合、薬物依存症として治療が必要です。
もし自分が薬物依存症かどうか、または症状が気になる場合は、専門医に相談することをお勧めします。
薬物依存症では、薬物を中止した際に顕著な離脱症状が現れることがあります。アルコール依存症と同様に、薬物が体内から抜けることで、48時間以内に現れる急性の症状や数日後に続く症状があります。
これらの症状により、患者は薬物を再び使用し、薬物による一時的な回復を試みますが、これは悪循環に陥る原因となります。薬物を断つためには適切な治療を受け、離脱症状を乗り越えることが重要です。
薬物使用は、短期的にも長期的にも身体に深刻な影響を与えます。離脱症状は短期間で現れますが、使用期間が長くなるにつれ慢性的な健康問題を引き起こすことがあります。
薬物をやめた後も、歯の治療やC型肝炎の治療が必要になることがあります。身体的な不調が改善されないと、精神的にも落ち込んでしまい、再び薬物を求める悪循環に陥ることがあります。そのため、依存症の早期に気づき、心身ともに健康な生活を目指すことが重要です。
薬物使用は、短期的にも長期的にも身体に深刻な影響を与えます。離脱症状は短期間で現れますが、使用期間が長くなるにつれ慢性的な健康問題を引き起こすことがあります。
各プログラムへの参加をご希望の方は、主治医にご相談ください。
物質使用障害ミーティング | 2025年8月23日より、毎月第4土曜日(祝日は除く)9: 薬物依存症に関する理解を深めて回復を目指す、テキストを使用したミーティング |
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依存症女性ミーティング | 毎月第1水曜日 9:30〜 女性向けの依存症のミーティング(薬物以外の依存症のかたも対象) |
覚醒剤など違法薬物に関する初診については、いったん
千葉県精神保健福祉センター
(043-307-3781)
または
千葉市こころの健康センター
(043-204-1582)
で相談対応を受けていただき、連携シートを持参したうえで当院へ受診してください。
(公的機関や回復施設等との連携が重要となる領域であるため。いずれの相談機関でも秘密は厳守されます)
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