
発達障害(ADHD/ASD)・不登校
〒260-0032千葉県千葉市中央区登戸2丁目7-11
043-307-3087
※電話予約受付時間 10:00〜17:00
(土曜日は10:00〜12:00)
発達障害(ADHD/ASD)・不登校
発達障害は、脳の発達に関わる障害で、学習や社会的な適応に困難を抱えることがあります。発達障害の代表的なものに、注意欠如・多動症(ADHD)と自閉スペクトラム症(ASD)があり、どちらも小児期に診断されることが多いですが、大人になっても症状が続く場合があります。
ADHD(注意欠如・多動症)は、注意の持続や集中に困難を抱える一方で、多動や衝動的な行動を示すことが特徴です。ASD(自閉スペクトラム症)は、社会的なコミュニケーションや行動に困難を抱える状態で、言語や非言語的なコミュニケーションの理解が難しい場合もあります。
発達障害のある子どもたちは、学習や人間関係の面で困難を感じることが多いため、学校での適応に問題が生じやすいです。これが進行すると、不登校になることも少なくありません。不登校は、必ずしも反抗的な行動から起こるわけではなく、発達障害が原因で学校生活に適応できないことが多いです。これにより、子どもたちは自己肯定感を失い、社会的な孤立を感じることもあります。
発達障害の原因については、現在も研究が続けられていますが、いくつかの要因が影響していると考えられています。
ADHDやASDの発症には遺伝的な要因が大きく関与しています。家族内で発達障害のある人が多い場合、遺伝的な影響を受ける可能性が高いとされています。特に、ADHDの子どもがいる親にも同様の症状が見られることがよくあります。
発達障害は、脳の発達過程における異常が関係しています。ADHDは脳の前頭葉に関連する部分の機能不全が原因とされており、ASDは社会的な認知や感覚処理を担当する脳の領域に関連しています。これらの異常は、胎児期や幼少期に発生することがあります。
妊娠中の母親の健康状態や生活環境も発達障害の発症に影響を与えることがあります。例えば、喫煙や飲酒、ストレス、薬物の使用などが胎児の発達に悪影響を及ぼすことが知られています。また、出生時に低体重であったり、早産であることもリスク要因として挙げられます。
社会的な環境や家庭環境も発達障害に影響を与えることがあります。例えば、家庭内でのストレスや虐待、ネグレクトが発達に悪影響を与える場合があります。また、親の教育方法や子どもの個性に合った支援がなされていないことが、症状の悪化を招くこともあります。
発達障害の症状は、ADHDとASDで異なりますが、どちらも学習や社会生活に困難をもたらします。以下にそれぞれの障害の主な症状を紹介します。
発達障害の子どもたちは、学校に適応できず、不登校になることがあります。学校生活でのストレスや、友人関係のトラブル、教師とのコミュニケーションの困難が原因となることが多いです。学校での課題や集団生活が負担となり、心身の不調を訴えることもあります。家庭では過度なストレスを感じ、登校できなくなってしまう場合もあります。
発達障害や不登校には、早期の支援が重要です。症状に応じた治療やサポートを行うことで、生活の質が大きく向上します。
ADHDの場合、薬物療法が有効です。特に、注意力を改善するための薬(例:メチルフェニデート)や衝動性を抑える薬(例:アトモキセチン)が処方されることがあります。ASDに対しては、薬物療法はあまり行われませんが、併発する不安やうつ症状に対しては、抗不安薬や抗うつ薬が処方されることがあります。
行動療法は、ADHDやASDの子どもに対して有効な治療法です。ポジティブな行動を強化し、適切な行動を学ばせるための支援が行われます。また、認知行動療法(CBT)は、思考や感情の歪みを修正し、社会的なスキルを向上させるために役立ちます。
学校との連携が重要です。特別支援学級や個別指導が受けられる場合もあります。学校内での支援体制を整えることや、授業内容の調整を行うことで、子どもが安心して学べる環境を作ることができます。
家庭でのサポートも重要です。親の教育方法や家庭内での対応が、子どもの発達に大きな影響を与えるため、カウンセリングや親向けのサポートグループを利用することが有効です。家庭でのストレスを軽減し、子どもの自尊心を育むことが、社会適応能力を高めるための鍵となります。
発達障害(ADHD/ASD)や不登校は、子どもにとって大きな試練となりますが、早期に適切な治療や支援を受けることで、その後の生活が改善する可能性があります。症状が現れた場合は、早めに専門家に相談し、個別の支援が受けられるようにしましょう。
TOP